お風呂好きですか。お風呂入ってますか。私は好きです。入ってます。
風呂、ちょうど良い閉鎖空間
お風呂を好きな理由は本当に色々ありますが、最大の理由はこれでしょう。
子供との会話に集中できるちょうど良い閉鎖空間だから。
リビングにいたら子供は子供で、親は親で、いろんなことに気が散るものです。少なくともうちではそうなのです。食器が片付いてないとか、床に髪の毛が落ちているとか明日の宿題はやったのかとか、水筒を流しに出してくれとか、散らかったポケカをどうするつもりだとか、読まない本は処分するかとか、とにかく気を取られるネタに事欠きません。
一方、お風呂は身体を適当に洗う以外の目的が基本的には無い専用空間です。だから自由で人間同士がコミュニケーションに集中するにはうってつけだと思うのです。
とはいえ、お風呂で会話すると言っても数分です。子供とであれば長くて15分とか20分とかじゃないでしょうか。そんな短い時間ですら「子供との会話に集中できる」と感じるくらい、家の中の他の場所はあまりに意識散漫です。
お風呂のコミュニケーションアイディア
我が家では浴槽の周りはお風呂ポスターを敷き詰めています。早期教育の目的ではまったくなくて、ただの話題提供コンテンツです。コミュニケーションのためのネタです。九九、日本地図、世界地図、アルファベットとフォニックス、50音表。幼児向け雑誌の付録だった間違い探しをを貼っていたこともあります。最終的に張り替えたりして今、浴槽周りの3面には厳選されし7枚があります。相当圧迫感あるんんでしょうが、それももう慣れました。
子供が湯船に浸かりながらじっと眺めている時もあれば、それを使ってクイズを出し合ったり、歌を作ったりすることもあります。そんな感じで、家庭内のコミュニケーションは「風呂」に質と量を集中しています。さて子供の最近のブームは「漢字」です。「”みず”という漢字はかける?」「そんなのかんたん〜」みたいなやりとりをしながら、曇った浴室の鏡に指で漢字を書きますが、どうも見えづらい。鏡は鏡やろ〜ということで、やはり浴室の壁に描くためのクレヨンを買おうとなりました。
浴室の壁に描くクレヨンは100円均一にも売っていますし、もちろん買ったことはありますが、使いごごちも色も材質も、個人的な好みとはかけ離れていたことを思い出します。色がどぎつくて、使っていたら子供の手が染まる。ケミカルには疎いですが、なんか良くない材質だろう、100円ぞ?という偏見も相まって、自作をすべきかと調べたところでこんなものを見つけたのであります。
日本理化学工業株式会社の「Kitpas」。端的に申し上げるとまさに欲しかった商品。お値段以上の圧倒的満足感。大切に大切に使いたい一品。こういう商品を生み出せる会社を推すって感じで、時はクリスマス。サンタに持って来させようと心に決め、別に子供本人は欲しがってもいないわけですが、即購入に至りました。
kitpasの素晴らしさを聞いてくれ
kitpasの良いところは数多、列挙にいとまが無いのですが端的に列挙します。
- 色合い
実に優しい。かといって鮮やかさもある。子供にはこういう色彩環境を与えたい。 - 素材・成分
お米から取れる米ぬかのワックス(ライスワックス)。天然素材マスト。心底嬉しい。 - パッケージ
実に実に優しい。プラスチックの利用が限りなく少なく、クレヨンの外装も紙。デザインは言わずもがな。デザインアワードや文具大賞といった受賞歴にも大頷き。 - 価格
なんで?お手頃すぎる。100均と変わりません。もっと払わせてほしい。
こ〜れ〜は、お風呂だけではなく、手軽なお絵かきツールとしてこの上ないプロダクトだと確信。こうなると、製造している会社があまりにも魅力的であるということで、「日本理化学工業株式会社」のサイトを見漁るまでの一連が購買活動ですよって。
詳細は日本理化学工業のWEBサイトを参照いただきたいですが、結果的にSDGsだったというか、企業理念・行動指針がもうそのものなのです。さらにWEBサイトには、「楽がき文化」、こんなキーワードが散りばめられています。
「落がき文化とは何ですか?」
日本理化学工業が提案する、自由に表現する思いを表しています。ネガティブな「落書き」ではなく、だれもが「楽しく」「かく」で「楽がき」です。誰もが自由に、描くことを楽しむ、という意味です。「楽しく」「描く」と書いて「楽描き(らくがき)」。
そしてアルファベットで書いたこの【rakugaki】をばらばらにすると…なんと【rikagaku】= 理化学になるから不思議です。初代社長の大山はこのことを予測して社名にしたのでしょうか。
アナグラム〜!この遊び心がある限り、私は未来永劫、日本理化学工業を推したい。
お風呂クレヨンはもう一生これでいく
そうです。風呂のコミュニケーションにうってつけのクレヨンの話をしていたら、少し遠くまで来てしまいました。とにかく、サンタはこのkitpsと浴室壁に貼れるシート、落書き、いや、「楽がき」を消すためのスポンジがセットになった商品を持ってきました。子供がリクエストしたかどうかといえばしていないもしくは、子供本人の理想からは遥かに規模縮小ですが、ポケカの拡張パック、サイエンス漫画のサバイバルも添えられていました。サンタながらに良いチョイスです。いつだって親の行動は自分本位ですが、その割に子供も「いいよねぇこれ」と喜んでいました。「だよね?サンタさん良いのくれたね!」って話をするんです。
日本理化学工業株式会社 御中
お風呂とお風呂時間に彩をありがとうございます。