歯の定期検診行っていますか。私は定期的には行かないのですが、今のところ結果だけみると歯がめちゃくちゃ丈夫のようです。歯医者に言わせると食いしばりもすごいらしく、ただアゴが発達するだけなので、これは別に嬉しいことではないのですが。
年をとってくるとなんか不調が出たりするみたいですね、特に歯なんて毎日使っていますから。定期メンテナンスが必要みたいなんです。それと関係なしにも、行かなければならないタイミングが来たようで、歯科受診録を残したいと思います。
歯科受診エピソード:ゼロ
多分もう3年くらい前になるのですが、下の前歯が痛んで腫れたのをきっかけに、当時の職場近くの歯医者に駆け込みました。かかりつけの歯科医院がないので、事あるごとに毎度新規開拓。その歯科医が面白くてね。普通のおっちゃんではありましたが妙に好きな雰囲気だったのをよく覚えています。そこでは前歯だけでなく、奥歯の根幹治療までやりました。その思い出話は別に書いておきたいです。
耳鼻科きっかけの歯科医院
今回また歯科医院の新規開拓をしました。というのも昨年末から鼻と喉の調子がずっと悪くて、風邪のように頭がぼーっとする感じが続いていたのでね。まあそういう時期なんだろうな、人生ってそうだよな、って思いがちなのでその症状を全く相手にしていませんでした。ただ1ヶ月以上状況が続くとさすがになんか薬が欲しくなり耳鼻科受診に至り、副鼻腔炎ということで無事に名前がついて、適切な抗生物質だとか漢方だとか処方するから〜とまあここまでは想像の範囲内です。
さらに耳鼻科の先生が、「歯が悪いということはないですか」と言われたんですよね。ハッとしました。ついにきたかと。なぜなら数年前にあの歯科医院で治した歯に、ここ最近なんか嫌な感じがあったからです。なんとなく感じていた違和感を言い当てられるとスピリチュアル思考に傾向するのが私なのでね。怪しい情報商材に高額課金しそうな奴です。全くスピに関係のない、ただのよくある事象なであるらしいが、そういう風に思ってしまうんですよね、これはメッセージだとかね。怖いって。
3年ぶりの新規歯科開拓
とにかく「歯医者に必ず行ってください」と耳鼻科に言われたので、先に書いたように歯医医院を探したわけです。ただ、以前の歯医者は自宅から近いわけでもないし、あの超前時代的な歯科医院で再根幹治療をやったとしても、長い目で見たらどうなのかねと考えました。この機会に一気にけりをつけるのかを判断した方が、結果的には時間も費用もかからないのでは?ということで、これはもうどうとでも対応できそうな新しめの歯科医院を探そうということで、新規開拓がてら予約していったわけです。
露出好きな歯科医院
その歯科医院は院長がとにかく出張っているところなんですね。治療中の映像をYoutubeにあげて解説したりしている。治療中の映像を残して公開するなんて、技術無いとやらないだろうし一定信頼できるのではとか考えたりしたんでんすね。そうして予約した後でGoogleマップの口コミ見たら一転、めちゃくちゃ辛辣なことを書かれていました。偉そうとか、技術がないとか大声で責められたとか。一方で星5つの高評価口コミもあり両極端。大丈夫かよと非常に不安になりつつ、まあ他の歯科医院の予約を取るのが面倒だったので行ってみるかと、成り行きに任せて初診の日を迎えたわけです。
高圧クセつよイケボ自覚系院長
行ってみたら納得の、クセつよ先生なわけです。まずイケボです、声がいい。顔はよくわからない(マスク)。そしてイケボ自覚系のトークとトーンでなるほど人によっては高圧的にも取れるかぁって感じの振る舞いなのです。歯科衛生士は美女が多い。マスクをしていて基本的に目の辺りしか見えないので想像を含みます。おっさんみたいな感想ですが。そんな美女歯科衛生士に対しても、先生は時に強めです。どうしよって思いました。えー、歯科衛生士へのあたり強いじゃんって。そんな印象を受けて、初回は診察とレントゲンと、今後の治療方針の相談みたいな感じで終わったのであります。
イケボによる応援とそれに応える患者
さて、2回目、実質最初となるわくわくの治療が始まりました。歯科医でわくわくしてる奴って本当に気持ちがわるくて自己失笑なのですが。ちなみに数年前に根幹治療をした歯科医院は本当に古びていて、そこも含めておもしろさがありました。職人の技術と勘で治療してる感が心底スゴイなって。一方で今回はマイクロスコープだラバーダムだ何だかんだで、設備が近代的なのです。さらに加えてイケボ自覚系院長の声かけが最高すぎてもう一つたりとも聴き逃せないのです。
院長:ヨォし〜あと10分くらい!行ける?大丈夫ね
アサお:(ハイ)
院長:ヨォ〜し、頑ん張れ〜。何かあったら左手合図、です、治療中断は左手を左右に振ってください。大丈夫、だね頑〜張れ〜〜〜
こちら、口の中につっかえ棒入れて30分くらい開けっぱなしで正直なところは一瞬でも気を抜けば吐きそうな気持ち悪さなのですが、院長のイケボ励ましに応えることに集中することで何とか時間をやりすごそうという気合いです。また院長から歯科衛生士への軽快な指示出し、それの受け答えとリズム感・テンポ感が良すぎるのと、美人歯科衛生士から私への丁寧な声かけに、その場の関係者が一丸となっていることを実感せざるをえません。もう私たちはチームですよね、声張ってコミュニケーションとっていこうね、という共通の了解すら感じ、醸成されたチームワークにただただ感動してしまいました。
サービスの質を左右するものは何か
醸成されたチームワークとか言っていますが、勝手な主観です。そういうのをいちいち思いがちな性分なので仕方がありません。院長に最高のパフォーマンスを発揮してもらうために、こちらも全面協力の姿勢を見せ続けること、これが少なからず重要な気がしています。
引いては、サービスって全てにおいてそうなのでは?と思います。対面で技術を提供してもらうことにおいて結局ヒト対ヒト。受ける側の振る舞いが、そのサービスの質に影響しないとは言い切れない。本来、均質的な施術が求められるものとは頭では考えますが、そもそもそれは感情ある人間がやることです。
コール&レスポンスで最高の結果を出していきたい。たとえ口の中開けっぱなし30分耐久に挫けそうでも、言葉にならない「ほい」とか「へい」とかの相槌しか打てなくても。レスポンスしていきたい。コールしかえしたい。診察室を盛り上げていきたい。
この初心を忘れずに、歯科治療を完遂したい思いです。
ところで、今回の副鼻腔炎と歯の状態は必ずしも関連はなさそうとのことでしたが、逆に歯の治療がきっかけて副鼻腔炎になることもあるらしく。このたび鼻水・咳・頭痛が舞い戻り、また耳鼻科にて抗生物質を処方してもらったところです。人間とて、古くなれば騙し騙しメンテナンスして生きていくことも学びました。